ReiWorker

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新社会人に役立つ、人が教えてくれないことを紹介します。

勝者の意見を信じ、敗者の意見を遠ざける?

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性善説なのか、性悪説なのか、

と聞かれたら、僕は間違いなく後者。

それは、自分が最も醜いと信じているから。

 

朝はベッドでゴロゴロしたいし、

楽して稼げるなら、仕事なんてしたくない。

おいしいものをたくさん食べても、

健康に無関係ならそうしたいし、

掃除や洗濯をしなくてもいいのなら、

多少のお金は払ってもいいと思っている。

 

自分に嘘をつけない自分が、

こんなに邪なことを考えているなら、

「根源は悪だ」と言われたほうが理解しやすい。

 

世の中には、こんな怠惰な自分を言い表した

「心理学」というものが存在します。

今回は、自己分析にも、他人の分析にも使える

心理学について紹介します。

 

生存者バイアス Survivorship vias

最終的に生き残った者の意見を尊重し、

淘汰された者の意見は軽視するという考え

 

例えば、一発屋として同じく売れた芸人が、

一方は3年後に番組MCを務めるようになり、

もう一方はテレビで見なくなってしまったとする。

この二人が同時に、人生論や仕事論を語った

エッセイを出したとすると、

前者の売れている芸人のもののほうが売れる。

失敗した者にも学びはあるはずなのに、

なぜか成功者にのみ答えがあると考えてしまう。

 

子育てにおいて、「東大ママ」などの

キャッチーなふれこみの書籍を手に取るが、

近所の平凡なママ友の意見を軽視してしまう。

 

バランス理論 Balance theoly

対人関係において、3者以上の関係者の間に、

バランスを保とうとする考え

 

例えば、AさんとBさんがあるものを「良い」

と判断していても、別のものについて、

Aさんは「良い」と考えていて、

Bさんが「悪い」と考えていた場合、

AさんとBさんは仲良くなれないと感じます。

3者のバランスをとろうとしたら、

Aさんの評価を下げるか、

Bさんの評価を上げるように行動してしまいます。

 

仕事においては、承認者の意見が分かれたとき、

自分や他人の意見を曲げてでも、

最終承認を取ろうとする。

 

バラ色の回帰 Rosy retrospection

過去のエピソードの、いやな部分を削り、

いい部分だけを記憶しようとする心理現象

 

例えば、付き合っている彼女と喧嘩したとき、

昔付き合っていた彼女のことを思い出して、

ふと過去の自分をうらやましく思ってしまう。

そののちに別れという結末があったとしても、

その記憶は削られて、いい記憶だけが残る。

 

仕事においては、目の前の業務の遂行のため、

過去の失敗を反省することなく、

同じ失敗を繰り返してしまう。

「よく知っている道」の効果 

自分がいつも通る道は、近いと感じ、

普段通らない道は、遠いと感じる心理現象

 

例えば、googleで地元の道を探索したとき、

いつもとは違う道を案内されたとしても、

わざわざそれに従わず、自分の土地勘を信じる。

 

仕事においては、人に勧められた方法よりも

過去に自分が成功した方法を信じてしまい、

他人のアドバイスを受けれなくなってしまう。

 

おわり

人間は、さまざまな心理状態にさらされ、

今日も悩んだり、楽しんだりしながら、

なんだかんだいまでも繁栄している生物です。

 

自分や人の失敗にくよくよするよりも、

こうした心理描写も人間の「味」としてとらえ、

前向きに生きることをおすすめします。